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墓標なき墓場




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高城高全集〈1〉墓標なき墓場 (創元推理文庫)
おすすめハードボイルド「高城高全集〈1〉墓標なき墓場」高城 高 (著)


大学在学中、雑誌『宝石』の懸賞に「X橋付近」を投じ一位入選、江戸川乱歩の絶賛を受けデビューする。
以来、「賭ける」「淋しい草原に」「ラ・クカラチャ」などの傑作を発表し、日本ハードボイルドの礎を築いた伝説の作家の作品を集成する『高城高全集』。

第一巻は、北海道で勃発した天陵丸沈没事件の謎を、不二新報の支局長・江上武也が追う、著者唯一にして幻の長編。初文庫化。


かつて旧「宝石」からデビューし、大藪春彦、河野典生とともにハードボイルド三羽烏といわれた高城高の現在まで唯一の長編。

昭和30年代の釧路を舞台に、海難事故に秘められた謎を新聞記者が追求するストーリーは著者が謙遜するような、低い水準の出来ではなく、むしろこの錯綜したプロットを活かすにはこの倍の分量が欲しかったところだ。
それは登場人物の描写にもいえることで、スクープと引き替えに左遷された主人公の鬱屈と再生をより丹念に描けば、80年代の志水辰夫や北方謙三の同種の作品の先駆になり得たのにと惜しまれる。

しかし厚い霧が立ち込める港町の描写の硬質な詩情性や、簡潔できびきびした文体は過剰さが持て囃される現代作品の多くに閉口する者としては心地よい。

引き続き上梓される短編集が楽しみだ。
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テンペスト 上(若夏(うりずん)の巻)




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テンペスト 上 若夏の巻
おすすめサスペンス「テンペスト」池上 永一 (著)

美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。
少女まづるは憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。
しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。

珊瑚礁王国の美少女・真鶴は性を偽り、宦官になる。

「シャングリ・ラ」で読書人たちを唸らせた池上永一、今作もまた負けず劣らずの傑作。
筒井康隆に北上次郎、文壇界と書評界の御大が本の帯で絶賛するのも納得の、手に汗握り、熱い魂を感じながらの疾風怒涛の426ページだ。

時は19世紀の琉球王朝、これは、千年の眠りから醒めた龍たちが、雷となって大空を疾駆しながら発情する夜に生まれた伝説の女性真鶴の物語。
百花繚乱、絢爛豪華、艶やかな舞台を司るキャラクターたちが実に素晴らしい。
真鶴はもちろん、朝薫、詞勇、雅博、多嘉良、聞得大君、麻真譲と正に千両役者に魑魅魍魎が揃い、物語を動かす。

前人未踏のノンストップ人生劇場。 見せ場満載、桁外れの面白さだ。
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ヴィズ・ゼロ




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ヴィズ・ゼロ
おすすめサスペンス「ヴィズ・ゼロ」福田 和代 (著)


関空にハイジャック機が着陸!!
厳戒態勢を嘲笑うかのようにハイジャック犯は日本政府に要求を突きつける。
犯人はなにを狙うのか。
迫真の航空謀略サスペンス。


ハイジャックされた航空機が、台風の影響より文字通り孤島と化した関空に強行着陸してくる。
果たして犯人の意図とは・・・
過去に起きた忌まわしい殺人を描くプロローグから一気に引き込まれます。

空港の構造などについてはかなりの下調べをなさったようで、ディテールを丹念に積み上げていく硬質の文章は女性が書いたもの、しかも処女作とはとても思えませんでした。

多少強引な設定もなくはないにしても、これだけ楽しめれば満足です。

サスペンス好きのあなた、決して時間の無駄にはなりませんよ
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片眼の猿




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片眼の猿 One‐eyed monkeys
「片眼の猿」道尾 秀介 (著)

俺は私立探偵。
ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。
その秘密は追々分かってくるだろうが、「音」に関することだ、とだけ言っておこう。

今はある産業スパイについての仕事をしている。
地味だが報酬が破格なのだ。
楽勝な仕事だったはずが―。

気付けば俺は、とんでもない現場を「目撃」してしまっていた。


話の冒頭では一見、非現実的な話と思うかも知れない。
その手の話が苦手な人は冒頭で敬遠してしまうかも知れないが、最後まで読む忍耐があればかなり良質の読後感を得られる。

多少ご都合主義的な部分もあるが、なかなか読ませる秀作である。
カードの話も最後まで読めば謎が解けるので、途中で止まらないで読み切る事をお勧めする。
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背の眼(上)




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背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)
「背の眼」道尾 秀介 (著)

児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。
彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。
そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が写り込む、同村周辺で撮影された4枚の心霊写真だった。
しかも、彼ら全員が撮影後数日以内に自殺したという。
これは単なる偶然か?

第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。


ホラー作家道尾は、観光で訪れた福島県の田舎、白峠村で不気味な声を聞き、恐怖のあまり東京へ逃げ帰る。
この周辺で4人の児童連続失踪事件が発生しており、最初の子供が殺害されて、頭部だけが発見されていたのだ。
あの声はそのことに関係している・・・。

一方、道尾が相談に訪れた、大学時代の友人『霊現象探求所』の真備(まきび)の元には、白峠村周辺で写真を撮った、職業・年齢・時期もまったく別々で、まったく関連性のない4人の別々の被写体の背中にふたつの目が写っている写真と、被写体の人物たちが皆自殺しているといったファイルがあった。


ホラー色が強いが、実際は、探偵役もワトスン役もしっかりと配されており、伏線も巧みで、最後に、ある一定のレベルのロジックによって謎が解明されるスタイルをとっており、科学的には解明できない超常現象を程よく組み込ませた本格ミステリーといったほうがいいかもしれない。

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生首に聞いてみろ




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生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)
「生首に聞いてみろ」法月 綸太郎 (著)


人間ドラマとしても退屈することがなく一気に読了してしまいました。

ゾクゾクッと背筋が寒くなるシーンも用意されておりますし、 本格ミステリ好きにはたまらない作品だと思います。

物語は地味だ。
事件は淡々とすすみ唐突に終息を迎える。
息づまるサスペンスも残酷な描写もない。
けれど、探偵がパズルを組み立てたとき、僕たちは想像もしなかった絵を見せられる。
それまで思い描いていた世界が名探偵の導きで一変するのだ。


導き出されるのは事件の構造だけではない。
おぞましい犯人の悪意と、それにおどらされた被害者たちの悲劇。

僕たちはトリックだけではなく、物語のホントウの意味を知るのだ。
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